働き方改革や人材不足で採用難の今、これからの採用と人材確保は、何が必要とされどのように変化していくのでしょうか。
2019年度採用充足状況
リクルートキャリア調べによると、企業の採用担当者に聞いた3月末時点の2019年度中途採用計画の充足状況は、「やや下回った」、「大幅に下回った」の”未充足企業”の合計は、38.7%でした。依然として、企業の中途採用への高い意欲が伺え、その反面、課題を抱えている企業が数多くあることが見えてきます。
参考:株式会社リクルートキャリア調べ 転職市場の動向データ「企業の採用担当者(1,030人)へのアンケート調査 2019年度の採用計画」
2020年度採用活動計画
3月末時点で、企業の採用担当者に聞いた2020年度中途採用計画では、昨年度と比べて、「増やす」は約25%・「同等」は45%・「減らす」は約17%、依然として高い採用ニーズがあるとの結果が得られました。
採用ニーズの特徴として、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を背景とした、デジタル人材の確保があります。
社内では持ちえないスキルや経験を持ち、企業の変革に結び付けられる人材へのニーズが高まっています。
デジタル技術の進化に伴い、あらゆる業種においてこれまでのビジネスモデル、顧客サービスの在り方など新たな創造や人材戦略の強化が必要になり、今後もさらに変化は加速していくことが予見されます。
また新型コロナウイルス感染症の拡大により採用活動を中断していた企業も、オンライン面接で対応するなど工夫をして、採用活動を広げていくと思われます。
参考:株式会社リクルートキャリア調べ 転職市場の動向データ「企業の採用担当者(1,030人)へのアンケート調査 2020年度の採用計画(2019年度比較)」
増加傾向の中途入社者
企業の採用担当者に聞いた2019年の中途入社者の実績(2017年4月~2019年3月と比較)は、「大幅に増えた」「やや増えた」の合計が34.7%、「変わらない」が41.1%、「やや減った」「大幅に減った」の合計が19.7%でした。
参考:株式会社リクルートキャリア 転職市場の動向データ「企業の採用担当者(1,030人)へのアンケート調査」
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中途入社者の積極的な採用は、自社にはなかったノウハウの獲得、新たな視座や知識・経験を持った多様な人材確保によって、DXによる経営変革のように、新たな市場やビジネスモデル、サービス変革が期待できるでしょう。
多様な才能を持つ人材を有するダイバーシティの組織形成が、より強い組織づくりを進化させていくと考えられます。
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参考:株式会社リクルートキャリア 2019年度の採用充足状況と、2020年度採用計画について
※調査概要
実施期間
2020年3月23日(月)~2020年3月27日(金)
調査対象
パート・アルバイトを除く会社員の方で、人材採用を担当されている方
回答数
1,030人
調査方式
インターネット調査